僕Life 妻LIFE

【妻の料理】ただ質問すれば良いのではない、相手のことも考えよう

妻の焼いてくれるクッキーの話

妻はマフィンやパウンドケーキの他に、クッキーもよく焼いてくれる

 

言うまでもなくミディアムとかウェルダンとかの話ではなく、

頻度、回数の話だ

 

クッキーが完成するまでに何が行われているのか

僕はクッキーがどう作られているのか良く知らない

 

クッキー型で生地をくり抜いて、オーブンで焼いていることしか知らない

 

唐突に、生地の作り方について全く知識がないので妻に質問してみる

 

なにやら小麦粉と全粒粉を混ぜて使っていると教えてくれた

 

僕はただ文章にしたいだけなので、ふんふんと鼻息荒く、わざとらしく、さも調理法を学んでいるかのような雰囲気を出して妻の話を一応メモする

 

でも自分で作る気は全く無い

 

実際に作らないにせよ、ここに日記として記すためにはもっと情報を聞き出さねばならない

 

ここはスーパーインタビュアーとなり、良い生地作りのならぬ、良い記事を生み出すのだ

 

僕なりに話を広げようと試みる

 

 

僕:「たまごも入れるの?」

 

 

うん、捻り出した

なんとか捻り出したそれっぽい質問である

 

小麦とかホットケーキミックスとか、粉っぽいものにたまごは付き物だ

質問の方向性としては悪くないだろう

 

だか妻は、僕が作るために質問しているのではないと分かっているようだ

妻は隣でiPhoneをいじりながら答える

 

妻:「うんー・・・・バターと砂糖と塩も入れるよ」

妻:「アーモンドプードルも入ってる」

 

なんと甘いクッキーに塩も入れるのか!

そうかそうか塩を入れてるから、どこか引き締まってるというかキリッとした甘さだったのか!

あと、アーモンドプードルね!

 

 

僕:「それで、たまごは入れるの?」

 

 

お分かりの通り、僕にとって、たまごが入るかどうかは、さほど重要ではない

 

名インタビュアーを気取っているので、自分なりに投げかけた質問は、絶対に回収しなければならない

 

妻から「アーモンドプードル」という未知の材料が出てきているのに、それについては掘り下げない

名称から想像するに、もしかするとナッツとか犬にまつわる興味深い背景がありそうな食材には触れず、たまごばかり質問する

 

 

妻:「んー、ちょっと待ってね、後でレシピ見るから」

 

僕:「いや、たまごを入れてるかどうか知りたいだけなんだ」

 

妻:「うん待ってね、レシピ見て答えるから」

 

 

妻の気持ちにもなってみてほしい

そもそもクッキーを作る気ない人間に、たまごの入れる入れないばかりを聞かれる拷問を

意味を見出せない労力を、わざわざ割かれる気持ちを

 

ただの嫌がらせである

ハラスメントである

たまごハラスメントと言える

いまここに、

良い生地でも記事でもなく、

たまハラという新しい嫌がらせが生まれた

 

質問の仕方に人間性やその人のレベルが出る

まず人に質問するときは、質問する事柄についてきちんと興味を持とう

そして自分本位の質問を投げかけるのではなく、相手の目線に立ち答えやすい質問をしてみよう

そして何より、質問をする意味や意図を事前に明確に相手に伝えて、回答をどのように使用するのか理解してもらおう

 

なんだか自分の悪い部分が前面に出る内容となってしまった

クッキーはとても美味しいし、くり抜いている型もすごく可愛い

ありがとう妻、ありがとう

 

<クッキーの型>

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