僕Life

【読書】もものかんづめは、全人類にオススメしたい一冊である

 

さてまた、さくらももこ作品を読んだ

 

もう「さくらももこ絶賛ブログ」に名称を変更してしまったほうがいい気もしてくる

 

なんてすごい人なんだ

 

本人が生きているうちに知りたかった

天才はなぜ短命なのか

 

今回は「もものかんづめ」

 

さくらももこ先生の初エッセイがこの本だとはじめて知った

 

これまでは、

なんとなーく子どもの頃に学校の図書館にあったような記憶もあるし、

 

場所は定かでないけどあちこちで見かける本だな〜、

 

よくすれ違うけど挨拶もしたことない顔見知り的な本だな〜、

 

くらいの印象でしかなかった

 

だが、妻曰く

 

 

「もものかんづめ、本当にゲラゲラ笑いながら読んだよ」

 

 

中でもメルヘン翁という話が一番笑えるらしい

(妻はメルヘンじじいと言っていたが)

 

ほう?

 

"そういうふうにできている"や、"焼きそばうえだ"を超えるほど面白いのか?

最初からこんなにハードルを上げた状態で大丈夫か?

本当は面白いはずなのにハードルが上がり切ってるせいで、あまり楽しめないのではないか?

 

 

一抹の不安がよぎる

 

 

なんて無かった

 

 

めちゃくちゃ面白い

もう大人なのに、声を出して笑った

 

そして妻の言う通り、

メルヘン翁はこの本の中で最も笑える話だった

素晴らしい

 

さくらももこ初エッセイにして、

これこそ至高だと思う

 

これまでの人生で、

 

さくらももこ=ちびまる子ちゃん

 

のイメージが強過ぎて、作品たちを何となくスルーしていたのを、あらためて後悔した

勝手に、

 

さくらももこ=女性向け

 

だと思っていて、男性の僕が好む内容ではないと決めつけていたのだ

 

表紙も可愛い雰囲気だし「もものかんづめ」なんてタイトル、

少女マンガっぽい何かとしか思えなかった

(ジェンダーの議論にしたいわけではない、あくまでも個人的感覚)

 

可愛い表紙からは全然想像できない

ブラックユーモアとも一線を画す絶妙な不謹慎

常に顔を出してくるちょっと嫌な性格や

品位を欠く人間性

人として良しとできない部分を笑いで凌駕してくる文章力

 

面白いからOKになるのが、さくらももこ先生である

 

読んだことない人へ

 

先生の作品をまだ読んだことない

僕のような男性陣は

"もものかんづめ"を

一度読んでみてほしい

 

 

表紙が気になるくらいなら、

ネットで買って、

自宅で周囲を気にすることなく、

好きなだけ笑いながら読む

それであれば誰の目を気にすることもない

 

本を読めと言われても何を読んで良いのか分からない人

読書に苦手意識がある人

ふだん難しい本ばかり読んでる人

 

これほどの語彙の量や情報が詰め込まれているのに

漢字、ひらがな、カタカナが自然で読みやすい

そして、笑える

こんな文章を他に見たことがない

 

もしかすると日本語を勉強している人にも、

もものかんづめ、または他のさくらももこ作品はうってつけかもしれない

 

全人類に薦めたい

 

急いで買わなくても大丈夫

住んでいる地域の図書館に絶対ある

 

明日すぐにでも図書館に行って

借りてきて読んでほしい


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